日本では毎年3万人以上の方が自殺で亡くなっています。未遂の方を含めれば更に多くの方が自らの命を絶とうとしているのです。これはもはや他人事ではありません。
自殺の要因は失職や多重債務、健康問題等と様々ですが、自殺既遂者の8割以上の方が、うつ病などの何らかの精神疾患を有していることが先行研究から明らかになっています。
しかし、その多くは精神科ではなく、内科など他の科への受診にのみに留まる傾向にあり、有効な治療がなされていない状況と言え、医療の現場でも科を超えた横断的な医療連携が必要と言えます。
私たち、保健・医療・福祉の専門職は「死にたいほどの辛い気持ち」や自殺企図、精神疾患、自死遺族に接する機会が非常に多くあります。もし、私たちが、少しでもその辛い気持ちに気づけたら、もし少しでも辛い気持ちを受け止められたら…。
そんな想いの仲間が集まり、平成21年に「大和・藤沢自殺予防ネットワーク」として活動を開始しました。